月の詩集

月の詩を綴ります。月の表だけではなく、 陰にある月の詩も詠います。

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【葛藤(Ⅰ)】漆黒の闇より~ひとひらの希望~

彼はその時“虚無感”に襲われていた。
言い知れぬ悲しみの成れの果てとでもいうのか?

米が無くなったとスーパーに2キロの新米と、友人が来るので、おやつに2割引のヨーグルトを買った。
買い物の帰り、いつもの“悲しみの感動”に身をゆだねていた。

“悲しみの感動”は、時々やって来る。
悲しみが極限に達した時。自分が生きていることを確認できる時。

自分が悲しんでいるのだと確認できる時。
例えば曇っている空。
例えば自分に向かって吠える犬。
例えば何事にもとらわれない時。

孤独だ!

そう感じれた時、言い知れぬ感動がやって来る。
孤独は死ぬほど嫌なはずなのに、人との距離が適度に取れない自分には、
必ず孤独が訪れる。

買い物の帰りも、近所の人に挨拶をしても、やはり、拭い切れない孤独。
寂しいわけじゃない。きっと。

慣れてしまったのだ。
死ぬほど嫌な孤独に。

人は、幼い頃からの“当然”に慣れてしまうものなのだ。

その“悲しみの感動”がやって来る時、身体が痺れた様な、寒い様な開放感に包まれる。
胸を引き裂く様な悲しみを何度も経験すると、心は変わってしまうのか?
そして、これは現実逃避なのだろうか?

激痛を感じると、頭の中で脳内麻薬が出てくるという。
でも、ひとりの時に幸せになりたいと思うと、その度、何故だろう?
込み上げてくるものがある。

子供達の笑顔を見ている時、自分が可哀想に思えてくる。

恋人に抱きしめられた時、恋人が心から笑ってくれた時、
ぼくは言い知れぬ幸福感で充たされる。
そして、ぼくは幸せになる。
そう思えるほど強くなれた。

でも、ひとりになると“虚無感”に襲われる。
彼女と一緒に食べる食事。
あれほどうまいものはない。
あれほど幸せなものはない。
あれほどの安心をくれる彼女を大切にしたい。

彼女に出会うまで、彼はさまよいつづけた。

灼熱の砂漠。
雷雲の留まる谷。
針の山。
裏切りの沼。

一片の希望を信じて。

~つづく~

By 月の詩人~たかゆき~
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